介護福祉士試験の難易度・合格率は?誰でも受かるって本当?

介護福祉士試験の難易度・合格率は?誰でも受かるって本当?

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介護福祉士は、介護業界でも唯一の国家資格ですが「簡単」「誰でも受かる」といわれることがよくありますが、本当なのでしょうか?

実際の合格率・合格点のデータを、他の福祉系資格とも比較しながら、介護福祉士試験の難易度について詳しくみていきましょう。

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介護福祉士試験の合格率の最新データ

介護福祉士試験の合格率は、約70〜80%です。

第35回(2022年度)の介護福祉士試験では、受験者数が79,151人、合格者数が66,711人、合格率は約84%と、近年の試験の中でも高水準でした。

合格率が7割を超える国家試験は少なく、誰でも受かるとは言えないものの、他の国家資格と比較しても比較的簡単であるとはいえます。

全ての国家資格を簡単・普通・難関・超難関に分類した場合、簡単に分類される、というイメージでしょう。

介護福祉士の合格点は?

介護福祉士の合格点は、毎年の試験によって異なります。

介護福祉士の合格点は、総得点の60%を目安に、試験ごとの難易度で補正された点数となるためです。

合格基準は、11の科目群全てにおいて得点していること、かつ総得点がその年の試験の合格点を上回っている必要があります。

過去の筆記試験の合格点は、以下の通りです。

実施回 合格点
筆記試験 実技試験
第35回(2022年度) 75点 53.33点
第34回(2021年度) 78点 53.33点
第33回(2020年度) 75点 53.33点
第32回(2019年度) 77点 46.67点
第31回(2018年度) 72点 46.67点
参考:介護福祉士国家試験|公益財団法人社会福祉進行・試験センター

ちなみに、介護福祉士の試験の筆記試験は以下のような構成で出題され、配点は1問1点の125点満点です。

※出題数は令和4年度過去問題より算出

領域 科目 出題数※
1 人間と社会 1 人間の尊厳と自立 2問
2 人間関係とコミュニケーション 4問
3 社会の理解 12問
2 介護 4 介護の基本 10問
5 コミュニケーション技術 6問
6 生活支援技術 26問
7 介護過程 8問
3 こころとからだのしくみ 8 こころとからだのしくみ 12問
9 発達と老化の理解 8問
10 認知症の理解 10問
11 障害の理解 10問
4 医療的ケア 12 医療的ケア 5問
5 総合問題 13 総合問題 12問
参考:介護福祉士国家試験科目別出題基準|公益財団法人社会福祉振興・試験センター

介護福祉士試験の概要については、以下の記事でも詳しく解説していますので、ご確認ください。

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介護福祉士は簡単?他の福祉系資格と難易度を比較

介護福祉士の試験は、合格率が70%前後と高水準で、合格点の基準も定められているため対策しやすく、国家試験の中では比較的簡単であるといえます。

介護・福祉業界には、他にもいくつか国家資格がありますが、それらと比較した場合でも難易度は低いのでしょうか。

結論から申し上げると、他の介護系・福祉系資格の中でも、介護福祉士は合格率が高くなっています。

社会福祉士の合格率は30%前後、精神保険福祉士の合格率は65%前後、ケアマネージャー(公的資格)の合格率は20%前後を推移しています。

▼社会福祉士:合格率の推移

  第31 第32 第33 第34 第35
受験者数(人) 41,639 39,629 35,287 34,563 36,974
合格者数(人) 12,456 11,612 10,333 10,742 16,338
合格率(% 29.9 29.3 29.3 31.1 44.2
参考:第35回社会福祉士国家試験の合格発表について|公益財団法人社会福祉振興・試験センター

▼精神保険福祉士合格率の推移

  第21 第22 第23 第24 第25
受験者数(人) 6,779 6,633 6,165 6,502 7,024
合格者数(人) 4,251 4,119 3,955 4,267 4,996
合格率(% 62.7 62.1 64.2 65.6 71.1
参考:第25回精神保健福祉士国家試験の合格発表について|公益財団法人社会福祉振興・試験センター

▼ケアマネージャー合格率の推移

  第21 第22 第23 第24 第25
受験者数(人) 49,332 41,049 46,615 54,290 54,406
合格者数(人) 4,990 8,018 8,018 12,662 10,328
合格率(% 10.1 19.5 19.5 23.3 19.0
参考:第25回介護支援専門員実務研修受講試験の実施状況について|厚生労働省

これらのデータを見ると、介護福祉士の難易度が低いという印象を受けますが、それぞれの試験において、受験資格や試験の内容は異なるため、あくまでも一つの目安として考えていただくと良いでしょう。

ただし、ケアマネージャーは、介護福祉士の上位資格ともいわれており、受験資格に介護福祉士の実務経験も含まれているため、キャリアアップを図るには最適な資格です。

まとめ

介護福祉士試験の難易度について、合格率や合格点を踏まえて詳しく解説しました。

介護福祉士は国家資格の中でも合格率が比較的高く、「簡単すぎる」「誰でも受かる」と言われることがあるようです。

ただし、どれだけ合格率が高いといっても、試験対策は必要です。

介護福祉士試験合格者に行った弊社独自のアンケートにおいても、試験対策には過去問の反復演習が重要だという声が多く見られました。

過去問演習は、出題傾向を掴むには最も効率の良い勉強方法です。

働きながら、子育てや家事をしながら試験対策をされる方もいらっしゃるでしょう。

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